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Vol.2 心~世界をつくる不思議な存在~人生の目的を達成する鍵~

2013.08.9 | スタッフブログ

アーユル(いのち)の要素には4つあるというのが前回のお話。
今回はその要素のひとつである、この世でいちばんふしぎな存在。
「心」にフォーカスしていきましょう。
アーユルヴェーダでは心をどう捉えているのでしょう?
アーユルヴェーダの古い書物チャラカに
心の性質は2つありますよ。とあります。

とっても微細。原子レベルの小ささ。(だから目には見えません)
一人にひとつ

目に見えないからといって、ないとしているどころか
「心」はれっきとした存在として古典に書かれています。
また、いのち(アーユル)の大事な要素でもあります。
(いのちアーユルのお話コラム①参照)
一人にひとつ。
そのが宇宙にひとつしかない魂(唯一無二の魂)
※宇宙にひとつしかない魂。
別の名前で
純粋意識。超越意識。無意識。偏在意識。最高神。とも呼ばれています。
この唯一無二の魂と個人の心が結びついて
たくさんの個別の魂(個人の魂)になるとアーユルヴェーダでは考えます。

Vol.3 心~世界をつくる不思議な存在~人生の目的を達成する鍵~ 画像

この個性ある魂が精子と卵子がひとつになる瞬間母の子宮にやどって、
人はこの世に生まれてくると説明しています。
心は魂にひとり一人の個性を与える存在であるとも言えるでしょう。

さて、この心ですが、世界はその人の外にあるものではないと言われています。
じゃあ、世界はどこにあるの?
人は五感を通して見たり聴いたりしたものを心に映し出して、
それを世界と呼んでいるのです。そうです。
世界は人の心の中にあります。
その人の世界はその人の心によって映し出されているからです。
心がバラ色であれば、世界はバラ色。
心がブルーである人にとって、世界はまさしくブルーそのもの。
たとえ同じ状況で同じ場面を見ていても
世界にこのような違いをもたらすものは何なのか。

その原因は心の「働き」にあります。
心には「考える」という働きがあります。
この「考える」という働きから感情が生まれると言われています。
人が苦しむ原因はいつもこの感情によってなのです。
よくよく観察してみると
人が悲しいと思ったり、辛いと思ったり、苦しいと思ったりするのには
いつも記憶 想像イメージなどを含む「考え」が必ず伴っています。
心に考えがあるから感情が生まれる。

このことにヨーガの聖者パタンジャリ
(ヨーガの聖者パタンジャリ:現代のヨーガの基本ヨーガスートラを記した)
も気がついていました。
心が考えから離れて空っぽになれば感情の波がおさまる。
彼は
ヨーガってなあに?
この質問にこう答えました。
「ヨーガとは心に巻き起こる「考え」をなくしていくことだよ」

日本の古い仏教の言葉に「涅槃」があります。
平安の境地 悟りの境地 という意味で使われています。
この「涅槃」という言葉。
実はインドのサンスクリット語のニルワーナという言葉からきています。
ニルワーナとは「なくすこと。消すこと。」という意味。
煩悩のもとになる考えをなくしていくこと。
それが平安の境地につながる。
日本に伝わった古来の仏教においてはこのように考えているのです。
この考えはアーユルヴェーダとヨーガにも共通しています。

人生の目的それは「涅槃」

仏教もアーユルヴェーダもヨーガも人生の最終目的は同じです。
平安の境地の体験をすることです。
平安の境地とは?
サンスクリット語では他にモークシャ、サマーディとも言います。
宇宙意識や純粋意識又は神性と呼ばれる存在との合一
この体験は静かで穏やかで慈愛に満ちて愛そのもの。とありますが、
言葉では表現できないくらいの至福の体験だそうです。
またこの体験は
「私」という自分と他人いう差別意識が跡形もなく消えてしまった時に起こる体験
のことだとも言われています。
じゃあ、この「私」という意識はどうやったら無くなるのか?
心が澄んでくると「私」という意識がなくなっていきます。
じゃあどうやったら心は澄んでくるのか?
この「考え」を含む心の働きをなくすことによって。
だからこそ太古の賢者たちはこの心の働きをなくしていくことを、
精神浄化の道具としてきました。
「考え」をなくす方法とは?

次回はこの方法について見ていきましょう。