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Vol.3 運動とは?生きていることを楽しみ、全身で生きていることを味わうために体を動かしてみませんか?

2013.10.15 | スタッフブログ

先日は日本ノルディックフィットネス協会(JNFA)が主催する
インストラクター資格更新のための研修に参加してきました。
東京、栃木、静岡、大阪などから参加されみなさんそれぞれの地域の健康づくりや地元のツーリズムなどに役立てていらっしゃいます。独自にサークルなども立ちあげていらっしゃる方も多かったです。

運動とは?生きていることを楽しみ、全身で生きていることを味わうために体を動かしてみませんか?画像1

青空の下で気持ちよくストレッチ

運動とは?生きていることを楽しみ、全身で生きていることを味わうために体を動かしてみませんか?画像2

講習会のフィナーレはノルディックポールでパチパチ「Kiitos(キートス)!!」フィンランド語でありがとう~

ノルディックウォーキングの発祥の地はフィンランド。
なんとフィンランドは世界で一番人口に対する運動参加率が高く
あの北欧の寒い地域でなんと80%とのこと!
昼間が短く、真っ暗で外で遊べない期間もあるというのにこの数字は驚き。
真っ暗な時期があるからこそ太陽が顔を覗かせる時を大切に想うのかもしれません。
ようやく昼間が明るくなる3月の週末には
スキーを履いた人たちが凍った湖のほとりをスケートしたり、ノルディックスキーしたり
街中もノルディックウォーキングしやすいように除雪され、
運動としてだけでなく日々のお買いものに出かけるときもノルディックウォーキングして出かけるそうです。
まるでサンダルつっかけて近くのスーパーに出かけるような感覚で
玄関先でささっとノルディックポールを手にはめてお出かけするのだとか。

雪の中遊んでいる人たちになぜスポーツをするのか、と聞かれると
みなさん「楽しいから」と答えたそうです。
上手い下手関係なく自分がやるのも見るのも大好き。

一方日本では、スポーツをしている子供たちに聞くと
「選手になりたい」「オリンピックに出たい」という答えが多く帰ってくるそうですが
あまりにも競技性ばかりにフォーカスされてしまうことで
上手くないと、強くないと、「向いてない」「運動神経がない」「センスがない」とレッテルを貼られ
ただ楽しみたい、ただ好きでいることが許されない雰囲気に。

自尊心が芽生える幼少時代にそんなレッテルを貼られてプライドを傷つけられてしまった子供たちは、
だんだんとスポーツに苦手意識を持ち、いつの間にか体を動かす活動から離れ、縁遠い存在に。
そんな子供たちが次にスポーツと接点を持つのは大人になり健康に不安を感じ、必要に迫られてやっと。
そこで勝負にこだわらなくとも体を動かす気持ちよさを感じられる人はまだラッキー。
しかし「痩せるため」、「血圧下げるため」、「メタボ予防のため」という大義名分か
ら「運動せねばならぬ」と、しぶしぶ運動を再開した大人たちはなかなか楽しむことができません。

また、運動しなくなってしまうのは小さい頃に運動が苦手だった子供たちだけではありません。
かつては活躍していた競技選手ですら、日本では選手引退後に楽しむ人が少ないようです。
中学、高校、大学ではスポーツしていたけど社会人になるとすっかりご無沙汰してしまうなど
日本ではスポーツはただ楽しめばいい、というよりは頑張るもの、我慢と忍耐、辛く苦しい記憶が強く
選手引退後にはもうコリゴリ。。。となってしまうのかもしれません。

「運動=余暇」ではなく「運動=競技、勝負」の部分ばかりに焦点があてられてしまうと
運動するからには上を目指さなくては~~とつい意気込み
大会で活躍できるまでに至らない子供たちは強くない、上手くないことを理由に
「センスがなかった」と辞めてしまう。
スポーツの根底にあるはずの楽しく、快適にその人の人生が豊かで健やかにすることが二の次に。

おかげで今の日本のフィットネス人口はわずか3%と言われています。

フィンランドだけではないと思いますが、欧米諸国では現役を引退した選手もその後自分の人生の余暇としてさまざまなスポーツを楽しみ、日々の生活のエッセンスとして取り入れています。

もともと頑張り屋さん気質があるのか、ただ楽しむだけではなんとなく後ろめたく感じるのか、
上のレベルを目指したり、勝つことを視野に入れないとスポーツをする意義を認めてもらいにくい
風潮にある日本。

かつてスポーツ選手のマネージメントをしていた時のこと。
当時世界ランキング1位のテニスプレイヤー、マルチナ・ヒンギス選手には
スポーツを楽しむ余裕がありました。仕事として、趣味として。
専門のテニスだけでなく、よく趣味の乗馬の話や、サッカーの話もよくしていました。
当時まだ二十歳そこそこ若さで既に「私の人生はテニスだけじゃない」と語り、
他の楽しみも沢山持っていたのが印象的でした。

運動はメンタルヘルス向上にも役立ちます。
運動という適度な身体へのストレスが、実際の日常生活のストレス耐性を高めます。
運動することで交感神経が刺激され、そのあとに副交感神経へと切り替わることで
運動することが最終的に心身の緊張をほぐしていくのです。

今回の研修でも技術向上はもちろんですが
それよりも重要視していたのが「いかに楽しむか」「いかに緩めるか」でした。
上手に歩こう、正しいフォームで、と思うとつい力が入ってしまいますが
力が入ると逆に体が硬直して上手くいかなくなったり。
一方でまずは楽しもう、緩めていこう、と思うことで、
今度は体が素直に反応し結果上手に体を使うことができるわけです。

ヒンギス選手の話に戻りますが、当時、世界ナンバー1の選手だったのにもかかわらず、
彼女にはピリッと引き締まった雰囲気はあるものの、不自然な力みはなく、
ほどほどに緩みリラックスした雰囲気を持っていました。
その適度な緊張感とゆったり感を併せ持った雰囲気。
そのバランスをあの若さで持っていた彼女に関心したのを今でもよく覚えています。

楽しい、気持ちがいい、が健康につながる。
スポーツは本来、決して苦しく、我慢しなくてはいけないものではなかったはず。
自分自身を開放させ、発散させることの気持ちよさが根底にあってこそ、
勝った、負けたを競い合うことが楽しくなる競技スポーツがあるのでしょう。

身体を動かすことは生きることを味わうこと!
身体を気持ちよく、心地よく動かしていくことで
自分を開放させていきたいですネ。