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アスリートにも、メタボ予防にもNW!

2015.08.28 | インタビュー
藤田 和樹先生

ノルディックウォーキングとは
1.Wポールメソッドのひとつ
2.自然なウォーキングをベースとしている
3.肩を基点としたポールワーク

ですよと説明をしてくれた藤田先生。

先生にとってのノルディックウォーキングの魅力をお聞きしました。

アスリートにはリカバリーとして最高!

シニアの健康法として定着しつつあるノルディックウォーキング。

「実は、アスリートの運動後のリカバリーとして最高ですよ!」

と藤田先生。先生は、フルマラソンを年に4回、ハーフマラソンとあわせて、9月~3月のマラソンシーズンには毎月レースに出ているアスリートでもあります。

フルマラソンのレースの後には大量の乳酸が大腿筋や下腿筋に溜まりますが、レース後のリカバリーの運動方法としてはジョギングよりもノルディックウォーキングがおすすめ

理由は、ノルディックウォーキングは全身の筋肉の90%を使う運動のため、下半身に溜まった乳酸を全身の筋肉で消費(処理)できるからだそうです。また、最近人気の自転車・ロードバイクなどのクロストレーニングのリカバリーにもおすすめ!自転車は主に大腿筋を使う局所運動ですが、力強いペダリングを行うため上半身を固定しなければなりません。このため、レースやトレーニング後は肩、背中、腰などの筋肉が硬くなり、全身に疲労が溜まります。ノルディックウォーキングを正しく行うことによって、肩甲骨や腰回りの筋肉がほぐれ、カラダが軽くなり動きがスムーズになります。

若々しく、ストレス解消!

肩甲骨には手や腕など上肢の動き(位置)を誘導する役割があります。パソコンやスマフォなどの操作では、肘を外側に張り手が前の姿勢になります。この姿勢を維持するためには、肩甲骨はカラダの中心にある背骨からかなり外側に離れた位置に移動しなければなりません。皆さん、自分の肩甲骨を外側に広げてみて下さい。姿勢はどうなりますか?そうです、背中が円くなり猫背になります。人間のカラダはよくも悪くも適応力が備わっています。このような日常生活を1日8時間、10年間続ければ、あなたの姿勢は確実に猫背になります。

猫背を矯正する方法はいくつかありますが、肩甲骨をノーマルな状態にリセットすることはとても重要なポイントです。

ノルディックウォーキングをやって驚くことは、肩甲骨をとてもよく使うことです。

ノルディックウォーキングでは、肩を基点に腕を前後に大きくスイングし、ポールを身体の後ろへしっかり押します。この動作によって、肩甲骨を背骨側(中心)へ引き寄せる筋肉がきたえられ、姿勢が良くなります。また、肩甲骨周りの筋肉の一つである僧帽筋は、脳神経によって支配されているため精神的ストレスの影響を受けやすく、肩こりを引き起こします。ノルディックウォーキングで僧帽筋をアクティブに動かすことで、運動の刺激がダイレクトに脳に伝わり、肩こりやストレスが解消にされます。

姿勢も美しくなり、20-50代のオフィスで働くみなさんにもおすすめ。

現代人は、

4足歩行から2足歩行への進化の過程で姿勢を退化

させてしまいました。2足歩行なのに4足歩行を可能にし、姿勢を矯正する

ノルディックポールは現代人にとってまさに魔法の杖

かもしれません。

うつ状態からも脱出!

ノルディックウォーキングで胸椎や胸郭をアクティブに動かすことで、迷走神経が刺激を受け、運動後に副交感神経のスイッチがON!心臓血管系の働きが緩やかになり、心身ともにリラックスすることができます。また、ノルディックウォーキングによるリズム運動はセロトニンの分泌を促進し、うつ状態の改善にも効果があります。

歩き方を科学し、ロコモ予防へ

骨、関節、筋肉など運動器の疾患「ロコモティブシンドローム」は要介護状態の原因第1位。様々な研究が進められていますが、藤田先生は、今、ロコモの早期発見・早期予防につながる研究を進められているそう。
キーワードは<足圧中心>だそうです。藤田先生のこれまでの研究から、高齢者では筋力や持久力がすぐれていても、歩行時の着地直後の足圧中心をうまくコントロールできない人が多いとのこと。そのような人は早く歩くことができてもバランスが悪く、転倒したり、ロコモになるリスクも高いとのこと。藤田先生は、今、着地時の足圧中心からロコモのリスクを予測する動的バランスの指標を開発していらっしゃるとか。近い将来、体脂肪率のように動的バランスも手軽に測定できる日が来るかもしれませんね。

ポールがあれば、いつでもどこでもフィットネス!

一度ノルディックウォーキングをするだけで、感じる体幹の変化、爽快感!
目からうろこの体験。そんなノルディックウォーキングの秘密を2回にわたりお届けしました。台風の中、快くインタビューにお答えいただいた藤田和樹先生ありがとうございました。

藤田先生が活動されてるJNFA:NPO法人日本ノルディックフィットネス協会は
フィンランドに本拠地を置く国際ノルディックウォーキング連盟(INWA)の公認団体で
日本全国にインストラクターがいます。THE SOARAにもJNFA公認インストラクターが在籍し、プライベート感覚でレッスンをお受けいただけます。
お好きな場所で、ぜひ、ノルディックウォーキングを楽しんでいただければと思います。

NPO法人日本ノルディックフィットネス協会 http://jnfa.jp/

編集便り

腕を大きく振って歩けば、リラックス

ノルディックウォーキングを真剣にすると
何より、腕を大きく振っていることに気がつきます。
普段の生活で、腕をなかなか肩の後ろまでふることがないのですが
ノルディックは、後ろに腕をしっかりと押して、押して。
このことが、胸椎や胸郭を動かし、神経を介して
副交感神経がON、リラックス状態になるって
とっても面白いですよね。
そして、ノルディックが終わると
なんだか頭までスッキリしています。

ぜひ、みなさんも<魔法の杖>を手に入れて
いくつになっても変わるカラダを感じてみてください。

藤田 和樹先生

大阪大学 全学教育推進機構
スポーツ・健康教育部門 准教授
JNFA理事・教育部長 INWAナショナルコーチ
医学 障害科学博士

NPO法人日本ノルディックフィットネス協会 http://jnfa.jp/